2023年西武ライオンズ ポジ振り返り③隅田知一郎編
2023年10月3日のロッテ戦をもって西武ライオンズの全日程が終了。
監督交代、正捕手の移籍、WBCで負傷した主将の出遅れ、主砲の不祥事による離脱、嵐のような松井稼頭央ライオンズの1年目は借金12の5位で終わることとなった。
「2023西武ライオンズ ポジ振り返り」シリーズとして、来年に向けて楽しみを見つけていこうと思う。
第3弾は苦悩を抱えながら大きく成長した投手、隅田知一郎だ。
2021年に西武、広島、巨人、ヤクルトの4球団の強豪の末ドラフト1位で西日本工業大から入団した2年目のサウスポー。1年目はプロ初登板初先発で王者オリックスに対して7回無失点でプロ初先発を挙げた。しかしその後1度も勝利投手になることはなくパ新人初の10連敗。1勝10敗で1年目を終えた。
★隅田 今季の主な成績
登板22試合 投球回131回
9勝10敗 QS:12 HQS:3
防御率:3.44 失点:1(自責1)
被打率:0.246 K/BB:3.12 WHIP:1.25
2年目も苦労が続く
10連敗を止めるべく今季初登板は4/5楽天戦6回1失点で負け、続くロッテ戦でも負け投手となり12連敗を喫す。4/19のソフトバンク戦では6回1失点と好投し、389日ぶりの白星(通算2勝目)となるシーズン初勝利を挙げた。しかしその後は4連敗、昨季と同様の雰囲気が漂い始める。
私もメモ代わりにやっているX(旧Twittwr)で「隅田は勝てる投手になるよきっと」と呟いたが、どこの誰とも知らないライオンズファンと思われるアカウントから「なるわけない」と引用リポストされたものだ。
6月からシーズン終了まで安定した投球
6/9からシーズン終了までの15登板で8勝5敗。QSは8回。三振が取れ、四球を出さずに相手打線を圧倒する投球が増えた印象がある。
8/9の日本ハム戦ではプロ初完投初完封となる132球の熱投、11奪三振2四球で完封勝利を挙げた。
10勝を目前で逃した悔しさを糧にエースへ!
今季ライオンズは髙橋光成、今井達也、平良海馬が2桁勝利を挙げた。「10勝カルテット」に挑んだ10/1ロッテ戦最終登板では1点をリードした7回裏2死から2連打、四球、タイムリーと逆転されてしまった。
その日の隅田投手からは強い気持ちを感じただけに悔しさも大きいと思う。悔しさを糧にこのオフに成長を遂げ、来季は15勝、防御率2点台前半の成績を残せるはずだ。
つまり来年の優勝は隅田と西武。