2023年西武ライオンズ ポジ振り返り②佐藤龍世編
2023年10月3日のロッテ戦をもって西武ライオンズの全日程が終了。
監督交代、正捕手の移籍、WBCで負傷した主将の出遅れ、主砲の不祥事による離脱、嵐のような松井稼頭央ライオンズの1年目は借金12の5位で終わることとなった。
「2023西武ライオンズ ポジ振り返り」シリーズとして、来年に向けて楽しみを見つけていこうと思う。
第2弾は今季のライオンズ野手陣で最も成長した選手、佐藤龍世だ。
2018年ドラフト7位で富士大から入団した5年目のシーズン。日本ハムへの1.5シーズンの留学を経て帰ってきたヤンキー風の26歳だ。
金アッシュに染められた髪の毛、金色のレッグガード、金色のエルボーガード。まさに田舎のヤンキーといった感じだ。ただ活躍してくれれば風貌なんてのはなんでもいいし、結果がついてくればすべて是になるのがプロ野球の世界である。
こっちは髙橋光成と今井のロン毛や森山川のヤンキーファッションでもう慣れっこだから大丈夫だ。
■OPSはなんとチーム2位(※山村を除く)
佐藤龍世の今季の主な成績は下記である。
試合90 打席253 安打54 本塁打3 打点16 四球42
なんといっても四球が選べる。そのため出塁率が高くOPSは中村剛也に次ぐチーム2位だ(山村はOPS.773だが打席数が11と少なすぎるため)。
■四球が選べる
四球獲得率は脅威の16.21%(これもチーム2位)。栗山巧16.23%と同水準だ。参考までにそこそこ打席に立った選手で最も低い愛斗は1.12%である。
四球にフォーカスすると、規定到達者含むパリーグのランキングで四球獲得数42個で19位。規定未達者に絞ると5位。
四球獲得率ではパリーグで近藤栗山に次ぐ3位である。
■課題の守備もオフで鍛え、来季は規定到達へ!
主にサードの守備につく佐藤だが、失策11と外崎に次ぐエラーの多さは玉に瑕ではある。ただそれ以上に良い守備もあり、セカンド守備もそこそこのレベルでこなした。
このオフシーズンで守備を鍛え上げ、来季は規定打席到達。打率.270 打点90 OPS.800越えを期待したい。つまり優勝は西武なのだ。